Mark 7 (JTRV)

From Textus Receptus

(Difference between revisions)
Jump to: navigation, search

118.209.94.132 (Talk)
(New page: 1 永井訳 またパリサイの人々と或る学者等と、アロソルマより到りて、彼の許に集まり  たり。 新改訳 さて、パリサイ人たちと幾人...)
Next diff →

Revision as of 05:29, 3 December 2011

1 永井訳 またパリサイの人々と或る学者等と、アロソルマより到りて、彼の許に集まり  たり。

新改訳 さて、パリサイ人たちと幾人かの律法学者がエルサレムから来ていて、イエスの回りに集まった。

Then came together unto him the Pharisees, and certain of the scribes, which came from Jerusalem.


2 永井訳 かくて彼らは弟子等のうちの或る者の、穢れたる手、即ち洗わざる〔手〕にて、パンを食するを見て咎めたり。

新改訳 イエスの弟子のうちに、汚れた手で、すなわち、洗わない手でパンを食べて いる者があるのを見て、

And when they saw some of his disciples eat bread with defiled, that is to say, with unwashen, hands, they found fault.


3 永井訳 そはパリサイの人々とすべてのユダヤ人とは、長老等の言ひ伝を捉えて、指先にて手を洗はざれば食せざればなり。

新改訳 ―パリサイ人をはじめユダヤ人はみな、昔の人たちの言い伝えを堅く守って、手をよく洗わないでは食事をせず、

For the Pharisees, and all the Jews, except they wash their hands oft, eat not, holding the tradition of the elders.


4 永井訳 また市場より〔帰りたるとき〕彼らは己自らをバプテズマせざれば食せず、且 つその佗(ほか)、杯また鉢、また銅の器、また床をバプテズマするなど、彼らが捉ふべく受けし多くの事あり。

新改訳 また、市場から帰ったときには、からだをきよめてからでないと食事をしない。まだこのほかにも、杯、水差し、銅器を洗うことなど、堅く守るように伝えられた、しきたりがたくさんあろ。―

And when they come from the market, except they wash, they eat not. And many other things there be, which they have received to hold, as the washing of cups, and pots, brasen vessels, and of tables.


5 永井訳 さればパリサイの人々と額者等とは)彼に問へり、何ゆゑに汝の弟子等は長老等の言ひに循ひて歩まず、反って洗はざる手にてパンを食するや。

新改訳 パリサイ人と律法学者たちは、イエスに尋ねた。「なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人の言い伝えに従って歩まないで、汚れた手でパンを食べるのですか。」

Then the Pharisees and scribes asked him, Why walk not thy disciples according to the tradition of the elders, but eat bread with unwashen hands?


6 永井訳 然るに彼答へて彼らに曰へり、良くもイザヤは偽善者なる汝等に就きて豫言 せり、此の民は唇にて)我を崇む、されどその心は我より遠ざかる。

新改訳 イエスは彼らに言われた。「イザヤはあなたがた偽善者について預言をして、こう書いているが、まさにそのとおりです。『この民は口先」ではわたしを敬うが、その心は、わたしから遠く離れている。

He answered and said unto them, Well hath Esaias prophesied of you hypocrites, as it is written, This people honoureth me with their lips, but their heart is far from me.


7 永井訳 また人の箴(いましめ)を教として教へつつ(いたづら)に我を崇む、と録さるるが如し。

新改訳 彼らが、わたしを拝んでも、むだなことである。人間の教えを、教えとして教 えるだけだから。』

Howbeit in vain do they worship me, teaching for doctrines the commandments of men.


8 永井訳 そは汝等は神の誡(いましめ)を差しおきて、人の言い伝を捉へ、鉢また杯 をバプテズマするなど、その佗(た)かくの如き多くのことを為せばなり。

新改訳 あなたがたは、神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く守っている。」

For laying aside the commandment of God, ye hold the tradition of men, as the washing of pots and cups: and many other such like things ye do.


9 永井訳 また彼らの云ひ給へり、良くも汝等は汝等の言ひ伝を護らんために、神の誡 を傍寄せたり。

新改訳 また言われた。「あなたがたは、自分たちの言い伝えを守るために、よくも神 の戒めをないがしろにしたものです。

And he said unto them, Full well ye reject the commandment of God, that ye may keep your own tradition.


10 永井訳 そはモヲゼは汝の父と母とを敬へ、また父或は母を悪しざまにいふ者は死罪にて終るべし、といひたればなり。

新改訳 モーセは『あなたの父と母とを敬え。』また『父や母をののしる者は、死刑に 処せられる。』と言っています。

For Moses said, Honour thy father and thy mother; and, Whoso curseth father or mother, let him die the death:


11 永井訳 然るに汝等は云ふ、人もし父或は母に対(むか)ひ、何にても我より汝の益 せらるるものはコルバン、即ち供へ物なり、といはば、

新改訳 それなのに、あなたがたは、もし『人が』父や母に向かって、私から」あなた のために上げられる物は、コルバン(すなわち、ささげ物)になりました、と言えば、

But ye say, If a man shall say to his father or mother, It is Corban, that is to say, a gift, by whatsoever thou mightest be profited by me; he shall be free.


12 永井訳 もはや何もその父或は母に為さずとも、汝等は彼を差しおき、

新改訳 その人には、父や母のために、もはや何もさせないようにしています。

And ye suffer him no more to do ought for his father or his mother;


13 永井訳 汝等の伝へし汝等の言ひ伝にて神の言を無効となす。また汝等はかくの如き事を為すこと多し。

新改訳 こうしてあなたがたは、自分たちが受け継いだ言い伝えによって、神のことばを空文にしています。そして、これと同じようなことを、たくさんしているのです。」

Making the word of God of none effect through your tradition, which ye have delivered: and many such like things do ye.


14 永井訳 かくて群集を召して、彼はこれに云ひ給へり、汝等みな我に聞け、且つ悟れ。

新改訳 イエスは再び群集を呼び寄せて言われた。「みな、わたしの言うことを聞い て、悟るようになりなさい。

And when he had called all the people unto him, he said unto them, Hearken unto me every one of you, and understand:


15 永井訳 人の外よりこれに入り往きて、人を穢し得るものはなし。されど人より出で往 くところのもの、それらは人を穢すものなり。

新改訳 外側から人にはいって、人を汚すことのできる物は何もありません。人から出て来るものが、人を汚すものなのです。

There is nothing from without a man, that entering into him can defile him: but the things which come out of him, those are they that defile the man.


16 永井訳 もし誰ぞ聞くべく耳をもたば、聞くべし。

新改訳 この節なし。

If any man have ears to hear, let him hear.


17 永井訳 かくて彼の群集より〔離れて〕家に入り来たり給ひしとき、弟子等この喩に就 きて彼に問へり。

新改訳 イエスが群集を離れて、家にはいられると、弟子たちは、このたとえについて 尋ねた。

And when he was entered into the house from the people, his disciples asked him concerning the parable.


18 永井訳 乃ち彼らに云ひ給ふ、汝等もかく悟りなきか、すべて外より人に入り往くとこ ろのものは、彼を穢すこと能はざることを解せざるか。

新改訳 イエスは言われた。「あなたがたまで、そんなにわからないのですか。外側か ら人にはいって来る物は人を汚すことができない、ということがわからないので すか。

And he saith unto them, Are ye so without understanding also? Do ye not perceive, that whatsoever thing from without entereth into the man, it cannot defile him;


19 永井訳 そは彼の心に入り往かず、唯腹に〔入り往きて〕すべての食滋を浄めつつ、厠(かわや)に出で往くのみなればなり。

新改訳 そのような物は、人の心には、はいらないで、腹にはいり、そして、かわやに 出されてしまうのです。」イエスはこのように、すべての食物をきよいとされた。

Because it entereth not into his heart, but into the belly, and goeth out into the draught, purging all meats?


20 永井訳 また云ひ給へり、人より出で往くところのもの、それらは人を穢す。

新改訳 また言われた。「人から出るもの、これが、人を汚すのです。

And he said, That which cometh out of the man, that defileth the man.


21 永井訳 そは内より、人の心より、悪しき勘考は出で往けばなり、〔即ち〕姦淫、淫行、 殺人、

新改訳 内側から、すなわち、人の心から出て来るものは、悪い考え、不品行、盗み、殺人、

For from within, out of the heart of men, proceed evil thoughts, adulteries, fornications, murders,


22 永井訳 窃盗、慾心、邪悪、譎(いつわり)、好色、悪しき眼、冒(けがし)、傲慢、無知。

新改訳 姦淫、貪欲、よこしま、欺き、好色、ねたみ、そしり、高ぶり、愚かさであり、

Thefts, covetousness, wickedness, deceit, lasciviousness, an evil eye, blasphemy, pride, foolishness:


23 永井訳 すべて此等の悪しきものは内より出で往き、且つ人を穢す〔なり〕。

新改訳 これらの悪はみな、内側から出て、人を汚すのです。」

All these evil things come from within, and defile the man.


24 永井訳 また彼はそこより立ち上がりて、ツロとシドンの境にまで去り給へり。かくて家に入り来たりて、誰にも知らるることを欲し給はざりし。されど隠れ給ふこと能はざりき。

新改訳 イエスは、そこを出て、ツロの地方へ行かれた。家にはいられたとき、だれに も知られたくないと思われたが、隠れていることはできなかった。

And from thence he arose, and went into the borders of Tyre and Sidon, and entered into an house, and would have no man know it: but he could not be hid.


25 永井訳 そは不浄なる霊に憑かれたる小娘をもてる一〔人の〕婦、彼に就き聞きて到 り、その足下に伏したればなり。

新改訳 汚れた霊につかれた小さい娘のいる女が、イエスのことを聞きつけてすぐに やって来て、その足もとにひれ伏した。

For a certain woman, whose young daughter had an unclean spirit, heard of him, and came and fell at his feet:


26 永井訳 また此の婦はギリシャ人〔にて〕スロホイニサの族なり。乃ち彼は娘より悪鬼 を逐ひ出し給はんことを彼に請へり。

新改訳 この女はギリシャ人で、スロ・フェニキヤの生まれであった。そして、自分の 娘から悪霊を追い出してくださるようにとイエスに願い続けた。

The woman was a Greek, a Syrophenician by nation; and she besought him that he would cast forth the devil out of her daughter.


27 永井訳 然るにイエス彼に曰へり、先ず児等を饗(あ)かしめよ。そは児等のパンを捕 りて、犬に投ぐるは良きことにあらざればなり。

新改訳 するとイエスは言われた。「まず子どもたちに満腹させなければなりません。 子どもたちのパンを取り上げて、子犬に投げてやるのはよくないことです。」

But Jesus said unto her, Let the children first be filled: for it is not meet to take the children's bread, and to cast it unto the dogs.


28 永井訳 然るに彼答へて彼に云ふ、然る、主よ。そは食卓の下なる子犬も幼児等のパン屑を食すればなり。

新改訳 しかし、女は答えて言った。「主よ。そのとおりです。でも、食卓の下の子犬でも、子どもたちのパンくずをいただきます。」

And she answered and said unto him, Yes, Lord: yet the dogs under the table eat of the children's crumbs.


29 永井訳 乃ち彼に曰へり、此の言のゆゑに往け、悪鬼は汝の娘より出で去れり。

新改訳 そこでイエスは言われた。「そうまで言うのですか。それなら家にお帰りなさ い。悪霊はあなたの娘から出て行きました。」

And he said unto her, For this saying go thy way; the devil is gone out of thy daughter.


30 永井訳 かくて彼は己が家に去り往きしとき、悪鬼は出で去り、且つ床の上に臥した る娘を見出だせり。

新改訳 女が帰ってみると、その子は床の上に伏せっており、悪霊はもう出ていた。

And when she was come to her house, she found the devil gone out, and her daughter laid upon the bed.


31 永井訳 また彼は復びツロとシドンとの境より出で来りて、シドンを経てデカポリスの 境の真中を通り、ガリラヤの海に到り給へり。

新改訳 それから、イエスはツロの地方を去り、シドンを通って、もい一度、デカポリス地方のあたりのガリラヤ湖に来られた。

And again, departing from the coasts of Tyre and Sidon, he came unto the sea of Galilee, through the midst of the coasts of Decapolis.


32 永井訳 かくて人々、物言ふこと難(がた)き聾者を連れ来りて、手を按き給はんこと を乞へり。

新改訳 人々は、耳が4聞こえず、口のきけない人を連れて来て、彼の上に手を置いてくださるように願った。

And they bring unto him one that was deaf, and had an impediment in his speech; and they beseech him to put his hand upon him.


33 永井訳 されば彼は人を避けて群集よりこれを携へ去り、指を彼の耳に入れ、また〔これに〕唾してその舌に捫り給へり。

新改訳 そこで、イエスは、その人だけを群集の中から連れ出し、その両耳に指を差し入れ、それからつばきをして、その人の舌にさわられた。

And he took him aside from the multitude, and put his fingers into his ears, and he spit, and touched his tongue;


34 永井訳 かくて天を視上げて歎じ、且つこれに云ひ給ふ、エツパタ、即ち、開けよ。と なり。

新改訳 そして、天を見上げ、深く嘆息して、その人に「エパタ。」すなわち、「開け。」と言われた。

And looking up to heaven, he sighed, and saith unto him, Ephphatha, that is, Be opened.


35 永井訳 乃ち直にその耳は開き、またその舌の縛(しばり)、釈(と)けたれば、真直に話たれり。

新改訳 すると彼の耳が開き、舌のもつれもすぐに解け、はっきりと話せるようになっ た。

And straightway his ears were opened, and the string of his tongue was loosed, and he spake plain.


36 永井訳 かくて彼は誰にもいふ勿れと彼らに言ひ含め給へり。されどこれに言ひ含め給ふほど、なほなほ勝りて彼らはこれを宣べたり。

新改訳 イエスはこのことはだれにも言ってはならない、と命じられたが、彼らは口止 めされればされるほど、かえって言いふらした。

And he charged them that they should tell no man: but the more he charged them, so much the more a great deal they published it;


37 永井訳 されば人々非常に駭かされて云ひけるは、彼はすべてを良く為し給へり。彼は聾者(ろうしゃ=耳の聞こえない人)をも聞かしめ給ひ、且つ唖者(あしゃ=口の利けない人)をも話(ものが)たらしめ給ふ。

新改訳 人々は非常に驚いて言った。「この方のなさったことは、みなすばらしい。つ んぼを聞こえるようにし、おしを話せるようにしてくださった。」

And were beyond measure astonished, saying, He hath done all things well: he maketh both the deaf to hear, and the dumb to speak.

Personal tools